花を撮るわくわくが広がるマクロレンズの世界!Canon一眼レフカメラAPS-C機におすすめのマクロレンズ
ようこそ「わくわくリビング1分動画」へ。ご覧いただきありがとうございます。ブログを書いてる人のAkiです。庭の花や野菜を撮りたくてマクロレンズを買いました!購入にあたってマクロレンズのことを色々と調べたので、今おすすめのマクロレンズや、マクロレンズを買うにあたって注意すべきポイントを書いてみます。
なので今日の動画は新しく買ったレンズ開封の儀。記事の最後にはマクロレンズで撮影した映像を編集した動画も紹介します!マクロレンズのことをよく知らない人、興味はあるけどマクロレンズをまだ使ったことがない初心者向けの内容です。
目次
- そもそもマクロレンズって何?
- 意外と多目的に使えるマクロレンズ
- Canon APS-C機ユーザーにおすすめのマクロレンズ5選
- お手軽にマクロレンズを再現できるエクステンションチューブ(接写リング)
- TAMRON90mmF2.8(F004)で撮った写真と動画
そもそもマクロレンズって何?
マクロレンズとは、大ざっぱに言うと被写体をすごく大きく写すことができるレンズです。カメラの専門用語で言うと、最大撮影倍率が1倍(1:1、あるいは等倍とも言います)のレンズ。つまり被写体を実物の大きさそのままにカメラの撮像素子(イメージセンサー)に記録できるレンズのことです。
この記事の冒頭に掲載した写真はこの紫陽花をマクロレンズで寄って撮影したものです(一応このアングルの写真も同じレンズで撮影しています)。
一般的なレンズは最大撮影倍率は0.2〜0.3倍程度にしかなりません。マクロレンズは、普段人間の目ではなかなか見えないようなとても小さなものの世界を映し出すことができるとても面白いレンズですね。花や昆虫を撮影したい人にとって定番のレンズで人気です。
意外と多目的に使えるマクロレンズ
被写体を大きく写すことのできるマクロレンズですが、必ずしも植物や料理などを大きく撮るだけが専門ではありません。多くのマクロレンズが中望遠の明るい単焦点レンズなので、その美しい背景ボケを活かした写真、例えばポートレイト撮影にもおすすめです。中望遠の画角に慣れてさえしまえば多くの静止物を撮影することができます。
試しにGoogle画像検索をしてみるといかにマクロレンズがポートレイトに多用されているかお分かりいただけると思います。
TAMRON Macro ポートレイト - Google画像検索
ただし、いくら明るいレンズでもフォーカスの仕組みがマクロ撮影を想定されているのでスポーツや鳥の撮影など動きが速いものには向いていません。
おすすめマクロレンズと実際に購入したマクロレンズ
「マクロレンズがほしい!」と考えておられる方のために購入の選択肢に上がるであろうマクロレンズを紹介します。Canonのデジタル一眼レフカメラ(APS-C)に用いることを前提に、レンズの性能と価格を考慮して選びました。私が買ったレンズについてはそれに加えて、購入の決め手になった個人的な要因も説明します。
おすすめマクロレンズその1 / Tamron 60mm f2.0 G005E
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF60mm F2 DiII MACRO 1:1 キヤノン用 APS-C専用 G005E
- 出版社/メーカー: タムロン
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ここがおすすめ!
・焦点距離60mmのレンズはAPS-C機で用いると画角が35mm判換算で約96mm相当になります。これはマクロレンズで最も使いやすいとされている画角になります。
・比較的使いやすい中望遠の画角なので、マクロ撮影以外にもポートレートなどにもおすすめです。
・F値が2.0と明るい。背景がよくボケる画作りがしやすいです。
・重量400gでマクロレンズとしては軽量です。
・レンズフードつき。
・値段が安い。今回紹介するレンズで最も安いレンズです。
ここが残念!
・手振れ補正機能がありません。
・APS-C専用のレンズなのでフルサイズ機では使えません。
総合評価!
・とても便利な単焦点マクロレンズです。軽くて画角もAPS-C機にはちょうど良いので初心者にも扱いやすいです。
ちなみに、Canonの一眼レフカメラ用のレンズには、初心者が最初に買う単焦点レンズとしてとても有名な50mmf1.8があり、ネットではよく「神レンズ」と呼ばれています。Tamron 60mm f2.0 G005Eはその神レンズに画角もF値も近く、さらにマクロ撮影も可能という点もあり、50mmf1.8の代替になります。まだ50mmf1.8を持っていない方は、それはそのまま買わないでこちらのTamronレンズの購入をおすすめします。神レンズより値段は高いですがマクロ撮影が可能なことを考慮すればその価値があります。
私がよくレンズの情報で参考にさせていただいているChristopher Frostさんも次の動画で単焦点レンズデビューにこちらのレンズをおすすめされています。英語ですが興味があればぜひご覧ください。
Tamron 60mm f/2 macro lens review (with samples) - YouTube
※ただし動画を撮影される方は、Canonレンズ50mmf1.8STMのAF(オートフォーカス)が静かで正確な点がとても魅力的なのでCanonレンズを買う価値があると思います。
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM
・手振れ補正機能がないことは残念ですが、そもそもマクロ撮影に有効な手振れ補正機能をもつレンズはきわめて少ないです。三脚を使うことで手ぶれを防止しましょう。手振れ補正が効くレンズは値段が高くなってしまうので、コストパフォーマンスを考えると手振れ補正なしはあながち大きなマイナス要素ではありません。
・APS-C専用のレンズでフルサイズ機では使えないのでこの点はよくご注意ください。もしフルサイズのカメラ(6Dや5DMK3など)を買う近い予定がある場合は、他に紹介するフルサイズ対応レンズのほうが良いでしょう。
このレンズをCanonのAPS-Cのカメラ(60D)につけて撮影された動画です↓参考になるのでおすすめです。
【カメラ】万能マクロレンズ?タムロン SP AF60MM Di2 MACRO TAMRON soezimax - YouTube
おすすめマクロレンズその2 / Tamron 90 f004
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD キヤノン用 フルサイズ対応 F004E
- 出版社/メーカー: タムロン
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る
※筆者が購入したレンズです:)
ここがおすすめ!
・VC(手振れ補正機能)が付いている!気軽に手持ち撮影できます。
・APS-C、フルサイズ両方対応!
・花だけでなく、虫や小動物も撮る場合、長めのワーキングディスタンスがメリット。
・値段は普通。安くはありませんが、このレンズの新型が最近発売されたこともあって値段が落ちてきておりお買い得です。
・レンズフードつき
ここが残念!
・レンズ重量が500gで少し重いです。あまり気軽には持ち運べません。
・APS-C機では画角が35mm判換算で焦点距離約144mmの画角になり、扱いが難しい望遠気味の画角。
総合評価と購入を決めた理由!
・こちらのレンズはマクロレンズとして最も有名です。キヤノンだけでなく、他社のカメラにも同型のレンズが作られており世界中で大勢のカメラマンがTAMRONの90mmマクロレンズを用いています。
・おすすめレンズとして2番手に甘んじる理由はAPS-Cのカメラには画角が使いづらいためです。先に紹介したTAMRON60mmはこの90mmレンズをAPS-C用に開発したものなので、APS-C機に限定して考えればやはり60mmのレンズのほうが使いやすいです。
それでも私がこの90mのレンズを買ったのは次のような理由のためです。
・花だけでなく虫も撮りたいので、望遠気味の画角、マクロ撮影時の長めのワーキングディスタンスが都合が良い。
・写真だけでなく動画も撮るので手振れ補正が魅力的。
・90mmに近い画角の単焦点は持っていない。私が他に持っているレンズのうち単焦点のものは24mmと50mmのレンズです。ここに新しいレンズを加えることを考えると、60mmだと既に持っている50mmのレンズと画角が似ていてあまり差別化できないと思い、どうせなら思い切って90mmの単焦点レンズを買った方が良いと考えました。
おすすめマクロレンズその3 / Canon EF-S 60mm
Canon 単焦点マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM APS-C対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2005/03/17
- メディア: Camera
- クリック: 66回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
ここがおすすめ!
・焦点距離60mmのレンズはAPS-C機で用いると画角が35mm判換算で約96mm相当になります。これはマクロレンズで最も使いやすいとされている画角になります。
・比較的使いやすい中望遠の画角なので、マクロ撮影以外にもポートレートなどにもおすすめです。
・重量335gでマクロレンズとしてはかなり軽量です。お手軽に撮影に出かけられます。
・キャノンにしては珍しくレンズフードつき。
・値段が安い。
ここが残念!
・手振れ補正機能がありません。
・F値が2.8というのは暗いわけではありませんが、類似の単焦点レンズと比べると少し見劣りします。先に紹介したTAMRON60mmはF2.0ですし、Canonの有名な単焦点レンズ50mmF1.8と比べても劣ります。
・APS-C専用のレンズなのでフルサイズ機では使えません。
総合評価!
基本的にTAMRON60mmとほとんど同じ性能で、値段は少しだけこちらの方が高いです。軽量で使いやすいマクロレンズですが、やはり手振れ補正がなくAPS-C専用レンズです。キヤノン純正レンズにこだわる人や、とにかく軽いレンズを求める人以外は、先に紹介したTAMRONレンズをおすすめします。
性能は申し分無く評判は決して悪くないのですが、このレンズをあまり積極的におすすめできない理由のひとつは、性能が近いTAMRONレンズよりも値段が高いということ。もうひとつの理由は、少し古いレンズなので、もしかすると近々新しいモデルのレンズが発売される可能性があり、今このタイミングではおすすめしづらいです。ちなみにCanonにしては珍しくレンズフードとポーチつきです。この点は嬉しいですね。
おすすめマクロレンズその4 / TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD キヤノン用 フルサイズ対応 F017E【シフトブレ対応】
- 出版社/メーカー: タムロン
- 発売日: 2016/02/25
- メディア: 付属品
- この商品を含むブログを見る
私が買ったF004の新型モデルF017です。手ぶれ補正がより強力になり、防塵防水機能を備えるなどのバージョンアップを果たしています。デザインも最近のTAMRONレンズになり、シックで高級感ある見た目になっています。懸念なのは、値段が高いことと、まだ実際に使用した人のレビューが少ないことなどです。最新版ということで値段が高いので個人的にはコストパフォーマンスがあまり良くないと思い、あまり積極的にはおすすめできません。しかし、フルサイズ機用のマクロレンズとして考えれば、値段も妥当だと思います。
ちなみに名前だけ紹介しておくとTAMRON90mmにはF017やF004よりもさらに古いモデルの272Eがあります。
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 キヤノン用 フルサイズ対応 272EE
これは安いのですが、値段重視なら最初に紹介したTAMRONの60mmか、後で紹介するエクステンションチューブの購入検討をおすすめします。
おすすめマクロレンズその5 / Canon 100mm f2.8 L MACRO IS USM
Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2009/10/31
- メディア: Camera
- クリック: 42回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
値段は高いですが性能は最高という評判。さすがLレンズという声多数。しかし、APS-Cのカメラに付けると画角がだいぶ望遠(約160mm相当)になってしまいます。フルサイズ用のマクロレンズと言ってよいでしょう。有名なレンズなので一応紹介しました。
お手軽にマクロレンズを再現できるエクステンションチューブ(接写リング)
紹介したマクロレンズは安いものでも3万円ほどはどうしても必要になります。マクロレンズには少し興味があるけれど、いきなり3万や4万を支払うのは気が引けるという方もいるかもしれません。そんな方におすすめしたいのが、お手軽にマクロレンズのような最大撮影倍率の大きい写真を撮れるようになる「エクステンションチューブ」です(あるいは「接写リング」と呼ばれる製品です)。
メリットは、値段が1万円程度とかなり安いこと。デメリットは、映像が暗くなることと、ピントの合う範囲が狭くなってしまうこと、そしてAF(オートフォーカス)の精度が落ちることなどです。
私はいきなりマクロレンズを買ってしまったのですが、プロの写真家の方はよくこのエクステンションチューブをマクロ撮影デビューにおすすめしています。
参考(英語です):8 Best Macro Lenses (Unbiased review) - YouTube
その理由は、第一に、値段が安いわりに映像のクオリティはあまり落ちないこと。第二に、後にマクロレンズを買ったとしても、そのマクロレンズにエクステンションチューブを付けてさらに最大撮影倍率を上げた映像を楽しむことができるので無駄にならない。いきなり高価なマクロレンズを買う前に、手頃なエクステンションチューブでマクロ撮影の雰囲気を味わってみるのも良さそうですね。
Canon純正のエクステンションチューブもありますが、値段が高くあまりお得感がありません。Kenkoのものは比較的安いわりにCanon製にも劣らない品質との評判で多く利用されておりおすすめします。その他の安いエクステンションチューブは多くの不具合が認められているのであまり安さだけでは買わない方が良いと思います。買うならCanon製かKenko製。私も興味があるのでそのうち購入してみたいと考えています(ちなみに本当はこちら Photo101: Macro fun with Extention Tubes - YouTube で紹介されているKaavie製のエクステンションチューブを使ってみたかったのですが日本では入手が難しく断念しました)。
マクロレンズ初心者の撮った写真と動画
プロの映像はもちろん参考になるのですが、やはり良いカメラとすごい技術に支えられたものなので、なかなか真似できないですよね。素人が一眼レフカメラのエントリー機(Canon EOS KissX6i)にマクロレンズを付けてどのような映像が撮れるのか参考にしていただければと思います。
こちらの動画の写真は、購入したレンズの箱を開封してすぐ1〜2時間くらいで撮影したものばかりです。寄って撮るのはなかなか難しく、必ずしも全ての写真を最大撮影倍率で撮影しているわけではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マクロレンズは被写体を大きく写すことができる(最大撮影倍率が1倍)とても面白いレンズです。植物の撮影に関心がある方にはぜひ使ってみてほしいのでCanonユーザー向けにおすすめレンズを紹介させていただきました。
(追記:別サイトですがCanonの一眼レフカメラユーザー向けにおすすめレンズの紹介記事を書きました。ぜひご覧ください。キヤノン人気レンズTOP10【KissX7や80DなどCanonのAPS-C一眼レフカメラにおすすめ】 | Akiの神戸ファインダー)
記事を書き始めたら思いのほか長くなってしまいすみません。実はまだ書き足らないのですが、さすがに長すぎなのと、一応このブログはカメラそのものよりお花や料理の話をメインにしようと思っているのでとりあえずこのくらいにしておきます。質問などございましたらお気軽にコメントにてお知らせください。分かる範囲でお答えしますし、私の手に余るような質問であればおすすめの情報サイトなどをご案内します。
読んでいただきありがとうございました!
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ごきげんよう。きょうもわくわくな1日をお過ごしください。